遅ればせながら・・・

 すっかり春になりましたね。家の近くでうぐいすの声を聞きました。
 

 遅ればせながら、報告です。
 3月の終わりに連休をいただき、観戦しに行ってきました。 

 世界最優秀ソムリエコンクール!!

 それぞれの国の大会を勝ち抜いた50名以上のソムリエが集まり、
 準々決勝、準決勝、決勝を2日間で行う大会。
 

 今年は18年ぶりの日本開催。

 私たちが観られるのは決勝だけ。
 決勝の舞台に上がれるのは3人のみ。

  舞台は、5000人も入る大きな会場。
 幕が上がると、そこは20名以上の仮想客のいるレストラン。

 その舞台の華やかさに、私ははやくもドキドキわくわく。

  ついさっきくじで決まった順番に、一人40分ずつほどの
 時間をかけて、審査が始まる。即興のサービス実技。

  誰もが経験を積んだトップソムリエ。けれども手は震え、
 日頃やらないようなミスをしたり、体が思うように動かなかったり。

  それがコンクールの面白さ。
 誰かをライバル視するわけではなく、全員が、
 自分に打ち克ってきた人たち。
 

  日々の仕事の上に出題範囲のない試験に挑むための
 終わりが見えない勉強。
 得た知識を常に更新していく努力・・・

 舞台上の誰もが輝いていて、ものすごくかっこよかった。

  なによりも素敵だったのは、女性初のファイナリスト、
 カナダのヴェロニク・リヴェストさん。

  彼女が舞台に登場するだけで、やわらかい空気になった。
  彼女の笑顔は、仮想客だけでなく、観客をも笑顔にした。

  やわらかい気遣い。ああ、やっぱり女性には女性のサービスの
 仕方がある。 
 ソムリエ、飲食の世界はまだまだ男社会。
 女性は、男性と同じように、と求められる。

  でも、同じ仕事をしても、役割は違うとおもう。
 お互いが補いあってこそ、最高のサービスができるのだと思う。

  彼女は、ソムリエの世界に新しい風を吹き込んでくれた。
  彼女以外にも、実は今回の準決勝進出12人中、3人が女性。

 女性が世界一になる日も近いと確信。

 ヴェロニクさんは48歳、3度目の世界大会挑戦。

  私は、彼女の歳まであと14年。
 あと14年で、あの舞台に立てるだろうか、
 どうしても、あの舞台に立ちたい。

 とても勇気をもらった世界大会だった。

  とりあえず、来年の全日本大会に向けて、またコツコツコツコツ
 がんばるしかない。がんばりたい。

  前回の全日本準決勝進出が、偶然ではないことを証明するために、
 今回も絶対に予選を通過したい。

  苦しいけど楽しい。
 一生勉強をしていく職業についたのだから、
 精一杯楽しみたいと思う。

  私も誰かに勇気を与えられるソムリエールになれたら、幸せだなあ。

 

 本当に収穫の多い連休でした。

 

  今日もがんばります!